「この行動は問題?」
~イヌを知る~
この行動って、良いのだろうか、よくないのだろうか。そんな風にお悩みなることもあるかと思います
世間では、「〇〇がいい、〇〇するのは良くない」というたくさんの情報に触れ、ご不安になることもあるでしょう。
ここでまずは「問題行動」この言葉はについて少しだけ触れてみたいと思います。
私のHPを訪れていただいている時点で、今皆様はなんらかの疑問や「問題行動」にお困りのことかと思います。
まずここで、こんな視点で考えたことがありますか?
皆様がお困りであるということに加えて、もしかしたら
“犬も困っている”
あるいは、
“犬は何も困っていない” のかもしれない
という視点です。
例えば!「インターホンで犬が吠える!」
こんな場面をイメージしてみましょう。
人間にとってはただただうるさい!近所の迷惑になる等々、色々と思うところはあるでしょう。
人はそういった困った場面を経験すると、“犬の問題行動”と呼びます。この時点で人が困っているわけです
ではここで一度、そもそもの「イヌとヒト」の歴史に遡ってみましょう。
人間にとって快適なスペース(寝床や食事をする場所)がある。そこではいつでも安心して身体を休められる場所。ある時、人間が気づけない物音や、草や木が揺れ動く様子、獣の匂い、に付近にいた犬の群れがいち早く気づいた。結果としてその物音の先には危険な動物がいた。犬は、見つけるやいなや、迷わず一斉に吠えかかり、追い払った。
このようなお話。
当初は「人間を守っていた」わけではないのかもしれないけれど、いち早く外敵に気づく身体機能をもった犬たちを見て「これは役に立つぞ!」と人間は思ったはずです。ときに犬たちに食糧を分け与え、共に休み、そうして犬と人間は結果として “互いに” 利益があるために、一緒に生き残ってきた。そして、現在我々が感じるような “絆”をも形成してきたのかもしれません。
ではお話を戻して、インターホン時の行動を考えてみます。
「犬」という生物としては“問題”ではなく、むしろ普通の、必要な行動をとっているだけかも。
こういう状況では一時的な来客は必ずいなくなりますので、行動としては上手くいっているのです。
この状況では、犬は困っていないかもしれません。あるいは、頻繁に来客があるような状況に置かれていて、吠えなければならない状況ばかりだと疲れるでしょうし、犬も困っているかもしれません。
このように犬は「イヌ科のイヌ」という、私たちとは生物として違う動物。そういった動物と暮らすことを私たちが選択している。ということを、まず忘れずに心に留めておいてほしい。
それが私の最初の願いでもあります。
そういった理解を前提において、バランスをとっていくために皆様にご協力するのが私の使命です。
その「バランス」というのは、犬と人の利益のバランスです。
まずは私たち“ヒト”が、“イヌ” への理解を深めてあげる必要があるでしょう
人間社会の都合だけを押し付けると、おおよそ動物が不利益を被る形になってしまいます。
皆様が好きになったのは、人間の思い通りに一寸の狂いなく完璧に応答する動物でしょうか?
一方的にこちらの都合のいいようにトレーニングする?ことが良いことでしょうか
よく考えてみると、多くの人が、犬と暮らしたいと考える根本的なものは一方的なものではないはずです
犬にも幸せでいてほしい、尽くしていきたい(健康のための食事を考える、運動をする、怖い思いをさせたくない)というものが根本にはあるのではないでしょうか。
イヌが、私たちと違ってイヌらしいから、好きになったのではないかな。それは、見た目も、動作もすべて。
イヌらしいとはどういうことか、それについては私がお力になれます。それを知ると更に愛おしさは増すことでしょう。
人間にとっても困らない、そして犬にとってもよりよい
環境にしてあげるために、バランスを取った方法を考えていくためにお力添えをさせていただきます。
お気軽にご相談ください。